Alconostについて
Alconostのサービスは、「IT企業の海外展開を支援する」というミッションに基づいて、翻訳・ローカライズサービスのほか、多言語での動画制作、マーケティング・広告運用など幅広いサービスを提供しています。
これまで、個人開発者から、マイクロソフト、カスペルスキー、バイトダンスといった世界のトップブランド企業まで、幅広いクライアントから支持をいただき、合わせて1,500以上のローカライズプロジェクトや1,000本以上の動画制作サービスなどを提供してきました。
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本記事では、弊社のゲームローカライズマネージャーであるヤナが、ゲーム制作を手掛けるGame Wisdom社によるインタビューを受けた時の回答をご紹介します。
アルコノストでは日本のゲームだけではなく、北米やヨーロッパなど世界中のゲームを世界に向けて、日々ローカライズしています。そのため、より広い視野でゲームのローカライズ事情についてお伝えできればと思います。
ーローカライズマネージャーとして、アルコノストではどのような仕事をしていますか?
弊社にローカライズを依頼いただく場合、私のようなマネージャーがまず窓口になります。翻訳者や校正者を手配したり、ローカライズプラットフォームの設定(用語集や翻訳メモリの設定も含め)を行います。
ローカライズのための文字列を受け取り、ソースを渡したのと同じフォーマットで、選択した言語での結果を返す責任者です。
ーそもそもゲームにローカライズは必要なのでしょうか?
特に昨年、海外のゲーム開発者の方と話をしていて、「ゲームはもうローカルで考える時代ではない」という意見が目立ちました。それを裏打ちするようにローカライズの依頼も増えています。
最近だと、ブラジル向けのポルトガル語翻訳や、中国語の簡体字(中国本土で主に使われる。台湾や香港では繁体字が一般的)へのローカライズ依頼が増えていますね。特に中国語簡体字は、ローカライズで人気の翻訳先言語トップ5に入っています。
ーローカライズ作業には何人くらいが関わっているのでしょうか。
基本的なローカライズプロセスは、翻訳と校正に分けることができます。アプリゲームの場合、翻訳と校正を1名ずつで対応できることもあります。
しかし、ゲームの規模が大きい場合は、プロジェクトに複数の翻訳者を配置することもあります。その場合には、プロジェクト全体をまとめ、用語を統一する校正者を1人置くことが重要です。
ローカライズ版のテストでは、先ほどと同じ校正者が、テストプレイをしてインターフェイス上での見栄えをチェックしたり、ストーリーとして一貫性があるかを確認します。もしくは、第三者の校正者をにゲームをプレイしてもらい、ゲーム全体を新鮮な目で見て確認してもらいます。
ーゲームのローカライズには、どれくらいの時間がかかりますか?
ローカライズにかかる時間は、以下のような要素で決まります。
・ゲームのプレイ時間(ゲームのストーリーや内容を理解するために行う)
・ゲーム内のテキスト量
・翻訳する言語数
小規模なゲームであれば、1~2週間もあれば十分です。大規模なゲームだと、2~6ヶ月ほどかかります。この時間はあくまでもローカライズにおける翻訳だけの時間なので、翻訳したテキストを入れ込んでテストプレイを行うLQA作業を含めると、さらに時間がかかります。
ーローカライズにかかる費用は、多くの人が気にするところだと思いますが、実際にどれぐらいかかるのでしょう。
ローカライズの費用は、テキストの量と選ぶ言語によって決まります。翻訳後に行うローカライズ版のテストプレイについては、ゲームの時間が関係してきます。ゲーム内容が複雑で、ストーリーのバリエーションや選択肢が多かったりすると、時間がかかるため、その分コストも高くなります。
言語に関していうと、翻訳者や校正者が多くいる言語は、価格が少し低くなります。逆に言えば、ローカライザーや翻訳者が少ない言語は、コストが高くなる傾向にあります。つまり言語の複雑さというよりも、各言語の市場に対して人材がどれだけいるか、が価格の決め手となります。
ーローカライズで特に苦労したエピソードがあれば教えてください。
とあるゲームのクリスマスアップデートで、鹿が登場するシーンがあったんです。その鹿をめぐって、性別や性格、各言語でどんな名前をつけるかを考えたことがありました。これは、開発者と翻訳者が、ゲームに深く入り込み取り組んだ事例です。そのようなゲーム開発者と一緒に仕事をすると、私たちも夢中になり、ローカライズするすべての言語でゲームやキャラクターがしっくりくるよう、ひたすら時間をかけて考えぬきます。
似たようなケースで、犬の名前を考えるのに苦労したこともありました。元の言語では、非常に中性的な名前が使われていたので、言語ごとに男女に使える名前を選ぶ必要がありました。それが一匹だけならまだしも、何十匹もいたので、名前が重複しないように、名前のバリエーションを考えるのが大変でしたね。
ーローカライズで気をつけていることは?
キャラクターの特徴(口調や性格など)については、特に気をつけています。
たとえば、あるゲームで海賊のような話し方をするキャラクターがいました。ローカライズでは、どの言語に翻訳する場合でも、その口調にしなければなりません。そこで私のチームでは、何人かの翻訳者にテスト翻訳をしてもらい、いくつかの翻訳パターンを用意する、ということをしました。一番しっくりくるものをお客様もしくは、シニアレベルのローカライザーや校正者が判断するという形です。
どの翻訳パターンにしろ、翻訳の品質は高いのですが、キャラクターの特徴を生かすために、どのようなスタイルで翻訳するかが重要です。どの言語であっても、キャラの特徴がしっかりと出るように、キャラクターの具体的な設定まで、開発者に確認することもあります。
キャラクターの特徴をそのまま生かすと、他の国や文化では受け入れられないだろう、ということもあります。例えば、露出が激しい服装をしているキャラや、罵り言葉をよく使うキャラですね。画像やキービジュアルを変更するのは難しいのですが、ここはお客様と相談しながら、どこまで変更するかを決めます。
この点で重要なのが、翻訳後に行うローカライズ版のテストです。ローカライズテストでは、ローカライザーは、キャラクターのセリフが、キャラクターの雰囲気や見た目に合っているかなども確認します。
後編では、翻訳・校正後のローカライズ版のテストについて掘り下げていきます。
後編はこちら:翻訳だけでは不十分?ローカライズにおけるLQAの重要性とは?
機械翻訳で翻訳したテキストをネイティブ視点でチェックして欲しい、現状の翻訳プロセスを効率化させたい、など翻訳やローカライズに関する幅広いご相談を承っております。以下のお問い合わせフォームよりご連絡ください。
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これまで、個人開発者から、マイクロソフト、カスペルスキー、バイトダンスといった世界のトップブランド企業まで、幅広いクライアントから支持をいただき、合わせて1,500以上のローカライズプロジェクトや1,000本以上の動画制作サービスなどを提供してきました。
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