Alconostについて
Alconostのサービスは、「IT企業の海外展開を支援する」というミッションに基づいて、翻訳・ローカライズサービスのほか、多言語での動画制作、マーケティング・広告運用など幅広いサービスを提供しています。
これまで、個人開発者から、マイクロソフト、カスペルスキー、バイトダンスといった世界のトップブランド企業まで、幅広いクライアントから支持をいただき、合わせて1,500以上のローカライズプロジェクトや1,000本以上の動画制作サービスなどを提供してきました。
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翻訳とローカライズ。どちらも同じようなものじゃないの?と混同されがちですが、両者には、大きな違いがあります。ローカライズとは何か。翻訳とどう違うのか。こうした疑問にお答えします。
ローカライズとは、ローカリゼーションの略称で、製品やサービスを展開先の地域に合わせて、仕様を変更することを指します。英語のLocalizationを略して”L10N”などとも表記されます。
もともとは、ソフトウェアを特定の言語や文化に応じて最適化する上で使われていた言葉ですが、現在ではアプリやゲーム、Webサイト、ビジネスなど広い領域でローカライズが行われています。
似たような言葉に現地化やグローバリゼーションといった言葉があります。グローバリゼーションは、ヒトやモノ、カネ、企業などが、国境の枠組みにとらわれずに移動し活動することで、地球規模で文化や政治が発展する状況のことを指します。
一方で現地化は、多国籍企業が海外進出する際に、現地の人を採用したり、現地のやり方でビジネスを進めるといったように、現地の方法に則ることを指します。
翻訳は、言葉を別の言語へと置き換えるのに対し、ローカライズは文化や習慣を踏まえて、翻訳先の人にとってよりわかりやすい表現に置き換えてくことを指します。
両者の違いを知る上でいい例が、アメリカ英語とイギリス英語です。両者は同じ英語なので”翻訳”を必要としません。ただし、"ローカライズ”は適用可能です。例えば、アメリカでは”色”は”color”と書きますが、イギリス英語では”colour”、フライドポテトはアメリカ英語だと”french fries”なのに対し、イギリスでは”chips”という単語が一般的に使われます。
同じ英語ですが、アメリカ、イギリスそれぞれの消費者にとって自然な表現にするために、必要なのがローカライズです。
ローカライズでは言葉だけでなく、日付表記や通貨などあらゆるものを、翻訳先の国のルールや表記に合わせて置き換えます。
例えば、日本の住所表記だと、国や都道府県から始まりますが、英語では、通りや建物名から先に書くのが一般的です。また、日本ではセンチメートル表記が使われていますが、国によってはインチを使う国もあるでしょう。ネットショップでの価格の通貨や寸法を国によって、変更するのもローカライズに当てはまります。
ローカライズが置き換える一例
・タイムゾーン
・通貨
・祝日
・住所や日付の書式
・測定単位
・サービスや製品で使う色や画像
ローカライズでも、翻訳は行いますが翻訳はローカライズの一部にすぎません。たとえば、ゲームやアプリをローカライズする場合、実際に翻訳したテキストを入れ込んだローカライズ版をテストするLQAという作業も含まれます。これはその国のネイティブスピーカーが実際に使ってみて、おかしな表現はないか、使い勝手に問題がないかを確認します。
実際にサービスや企業で見られるローカライズの事例を紹介します。
ローカライズは、文字だけでなく、ロゴやWebサイトのカラーを変えることもあります。例えば、フリマアプリのメルカリ。日本のメルカリのロゴは赤がメインカラーに使われていますが、アメリカでは、「信頼性と公平性を想起させる色」として紫色が使われています。このようにそれぞれの国で好まれる色に変える作業もローカライズの一部に含まれます。
世界100カ国以上で展開するマクドナルドですが、国の文化や習慣によってメニューが大きく異なる場合があります。例えば、牛を神聖視するインドでは、牛肉ではなく鶏肉を使った「マハラジャ・マック」を販売したり、ベジタリアン向けの健康食が好まれる北欧では、肉を使わないヴィーガンバーガーを提供しています。日本の「お月見バーガー」のように、特定の国の風習を反映したメニューもあります。現地の風習や嗜好、宗教などを考慮して製品に変更を加えていくのがローカライズです。
子育て中の母親をターゲットにしたWachanga社の子育てアプリ「授乳ノート」。20ヶ国以上で展開していますが、同じアプリでも国によってアプリ内の母親や子どものイラストを変更しています。
左からヨーロッパ、日本・韓国、ブラジル向けのイラスト
各国の現地ユーザーがより親しみを持って使える仕様にすることで、アプリの使用率向上を図っていることがうかがえます。ちなみにこのイスラーム圏向けバージョンでは、お祈りの時間を知らせる独自の機能をつけています。
展開先の国のユーザーの要望に応じて、独自の機能を追加したり仕様を変更することも、ローカライズの一部と言えるでしょう。
ローカライズの大きな特徴として、テキストだけではなく時にはコードやデザインまでも変更することがあります。アラビア語は右から左へ読むので、アラビア語版のネットフリックスでは、ロゴやメニューの位置が真逆になっています。
また同じテキストでも、翻訳先言語によって原文より極端に短くなってしまったり、長くなってしまいます。テキスト長すぎるとボタンからはみ出てしまったり、逆に短すぎると余白が目立ってしまいます。
アラビア語版のボタンテキストは、英語に比べて非常に短くなっているため、ボタンの長さも合わせて短くなっています。この場合、長い訳語で置き換えれば、ボタンの長さを変えずに済ませることも可能です。ローカライズでは、最終的にインターフェイスでどのように表示されるのか、といったことも考えて訳語を決めたり、ボタンの長さを調整したりすることも含まれます。
こちらの記事では、さらに多くのローカライズ事例を紹介しています。
世界の有名企業から学ぶ!ローカリゼーションの事例10選
逆にローカライズを行わないとどうなるのか。それを教えてくれる一例があります。
プレイステーション4の人気RPGゲーム「ペルソナ5」では、登場キャラクターの靴に旭日旗が描かれていたのですが、韓国向けにローカライズする際には、旭日旗を削除しています。
しかし、韓国向けのプロモーション動画では、誤って日本版の動画が流れてしまい、靴に描かれていた「旭日旗」が韓国ユーザーの間で大きな批判を巻き起こしました。
韓国向けゲームのローカライズで注意すべき4つのこと
ローカライズを行うことは、こうした炎上や批判を避けることだけが目的ではありません。現地の人にささるローカライズコンテンツは、ユーザーの信頼やエンゲージメント率を高めるのにも重要です。
Eコマースサイトを例にあげて見ましょう。サイト全体は日本語になっていても、サポートが英語のみの対応だったり、価格が日本円ではなかったりする場合。
多くの人は、「本当に信頼できるサイトなのか」と思うかもしれません。一方で、海外の企業であっても商品表記やサポートがすべて日本語で対応している場合には、より多くの人が安心してサイトで商品を購入するでしょう。
つまりローカライズは、より良い製品やコンテンツを作るのに欠かせない作業と言っても過言ではありません。ローカライズは消費者の信頼やエンゲージメント、さらに言えば収益にも影響するものなのです。
現地ユーザーに対するこうした細かやな配慮。そこにローカライズの意義があると言えます。
機械翻訳で翻訳したテキストをネイティブ視点でチェックして欲しい、現状の翻訳プロセスを効率化させたい、など翻訳やローカライズに関するご相談も承っております。以下のお問い合わせフォームよりご連絡ください。
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