Seiwa Nishida
Posted by Seiwa Nishida
on 2022/04/04 5:51:00

希少言語の翻訳者を見つけるポイントとは?

ローカライズ・翻訳サービスを提供しているアルコノストでは、100以上の言語に対応しています。ここでは、実際どのように希少言語の翻訳者を探し、品質チェックを行っているのかなどについてご紹介します。

当社で翻訳者の採用を担当しているアナスタシアさんに、希少言語の翻訳者をテーマにお話を聞きました。


ーそもそも希少言語というのは?

言語が希少言語に分類されるかどうかは一定の判断基準があります。 私たちが扱っているすべての言語は、何らかの形で実際に使用されており、特定の地域で広く使用されていたり、比較的広い地域で日常的に使用されている言語です。 たとえば、カンナダ語はインド南西部で4,000万人以上が話しているネイティブ言語ですが、希少言語に分類しています。

ローカライズという観点では、一定の需要がない言語は、希少言語と見なされています。 安定した需要がないということは、対応できる翻訳者の数も限られているということになります。

スペイン語やフランス語、中国語、日本語など需要が高い言語は、多くの翻訳者がいます。 ところが、こうした言語でも、医療機器ソフトウェアのような非常に専門的なプロジェクトに対応できる翻訳者を発掘するのは困難な場合があります。

ー希少言語の翻訳者を見つけるのにどれぐらいの時間がかかるのでしょうか?

期間は個々のケースで異なります。 私が記憶している限りでは、5日が最短、最長は3ヶ月ですね。 極端なケースを除けば、希少言語の翻訳者は平均して約3週間で見つかると思います。

ーどのような方法で翻訳者を見つけているのでしょう?

さまざまなプラットフォームを利用して翻訳者を探しています。 名前は明かせませんが、優秀な翻訳者を見つけるのに、1つのプラットフォームでは十分とは言えません。

私たちが翻訳者を探すのに利用しているプラットフォームは、それぞれに長所と短所があります。 たとえば、あるプラットフォームでは特に多くの希少言語翻訳者が登録されていますが、全員が連絡先情報を開示しているわけではありません。この場合はやりとりが困難になります。

多数の優秀な専門家が登録しているものの、1つの言語ペアやある特定のトピックにしか対応していないプラットフォームもあります。 日本語の翻訳者のみや、プログラミング経験を持つ翻訳者のみが登録しているようなものがそうですね。 

ープログラミング経験を持っている翻訳者ですか? それは珍しいですね 

すべての開発者が言語的な経験を持っているわけではありません。 しかし、翻訳の学位よりも特定分野の専門用語知識、専門性の高い分野でのローカライズ経験、分野全般に対する深い理解を有していることが重視されるプロジェクトがあります。

この場合、ローカライズの経験を持つ開発者が、プログラミングよりもローカライズの仕事をやる気になるような料金を設定しなければならないという問題が新たに生じます。


ー 需要が高い言語ほどローカライズ料金が下がる、というのは本当でしょうか? 

部分的には正しいですね。 一般的なローカライズ対象言語への翻訳の場合、価格は主にネイティブスピーカーが住んでいる国の生活水準に影響されます。 たとえば、英語からヘブライ語、ノルウェー語、オランダ語、日本語への翻訳は、英語からトルコ語、ヒンディー語、インドネシア語への翻訳よりも高くなります。 

当然ながら、特定の言語ペアで有能な翻訳者が不足している場合は大きく価格に影響します。 たとえば、英語からクメール語やビルマ語の翻訳コストは、スウェーデン語やノルウェー語への翻訳とほぼ同じになります。 これらの言語ペアの翻訳者は需要が高いことを知っており、一般的には料金の値下げや価格交渉を避けているからです。

専門的な知識があるかも影響します。 先ほどお話ししたような、プログラミングを持つ翻訳者などがいい例ですね。 問題なのは、このような翻訳者がプログラミング業務の対価に近い翻訳料金を期待することです。 プログラミングの料金は平均的な翻訳料金よりも高いです。 これは、他のニッチな専門分野でも同じです。

そのため、言語的には料金が低くても、専門性を求める場合には、料金が高くなることもあります。

ー翻訳スキルはどのようにテストしているのですか? 

翻訳者が実際の翻訳プロジェクトに含まれるテキストを使用して、翻訳スキルをチェックしています。  通常は650から900文字のテキストになります。 この分量は翻訳するのにさほど時間はかかりませんが、候補者が能力を示すのに十分なものです。

ここで重要なのは、対象となるテキストの翻訳がインターネット上に存在しないことです。 これはテスト翻訳に過ぎず、翻訳者はこの段階では機密保持契約書の署名などのオンボーディングを終えていないため、対象となる製品が明らかにならないようなテキストを選ぶようにしています。 

ーどんな評価基準を使用していますか。また、誰がテストタスクのチェックをしているのでしょうか? 

テスト翻訳のチェックには、専用の品質保証システムを使用しています。 すでに在籍している希少言語の翻訳者がいる場合、その翻訳者に品質をチェックしてもらいます。

翻訳品質は品質保証システムを使用してパーセンテージで評価されます。最高品質は100%となります。 テストの品質が98%以上の場合、候補者はテストに合格したと見なされます。アルコノストの合格レベルである98%は、かなり厳しい要件です。 私が知る限り、95%のスコアでテストを合格にしている翻訳会社もあります。 

ーアルコノストが現在扱っている希少言語を教えてください。

ここではいつでも英語から翻訳可能な希少言語のリストを紹介します。

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ーこれだけの希少言語に対応するにはかなりの苦労があったでは?

そうですね。ただ、一点だけ強調しておきたいことがあります。アルコノストでは翻訳者を見つける際に毎回異なる方法ではなく、システマティックな方法を採用しています。 私たちは翻訳者を見つけるには時間がかかることを理解しています。 そのため、たとえ翻訳者の作業量が減ったとしても、定期的に連絡を取って関係を維持するように努めています。

希少言語の翻訳者には格別の配慮が必要です。 対象となる言語のニーズが再び発生した場合、過去に取引実績のある翻訳者から質問ばかりで時間がかかるが仕事を提供しない会社だと思われていると、新たな人材を探すのにかなりの時間を要する可能性があるからです。

ーお話いただきありがとうございます 

私の個人的な経験と会社としての経験をお伝えできてよかったです。 この記事をご覧になっている希少言語の翻訳者様がいらっしゃいましたら、いつでもinfo@alconost.comまでご連絡ください。