Alconostについて
Alconostのサービスは、「IT企業の海外展開を支援する」というミッションに基づいて、翻訳・ローカライズサービスのほか、多言語での動画制作、マーケティング・広告運用など幅広いサービスを提供しています。
これまで、個人開発者から、マイクロソフト、カスペルスキー、バイトダンスといった世界のトップブランド企業まで、幅広いクライアントから支持をいただき、合わせて1,500以上のローカライズプロジェクトや1,000本以上の動画制作サービスなどを提供してきました。
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アルコノストの年間統計で、昨年はローカライズ言語のトレンドに変化がみられました
アルコノストが英語を翻訳元とするローカライズで人気言語の統計を発表するのは今年で4年目になりますが、「初めて」という言葉をこれほど頻繁に使ったのは今年が初めてです。
2023年の上位にランクインした言語をみると需要が大きく増加している言語もあり、マーケットのトレンドに変化が起きていることが浮き彫りになりました。
長年アルコノストのローカライズプロジェクトを管理している専門家に、昨年の結果についてコメントしてもらいました。
本ランキングデータは、アルコノスト社のローカライゼーション部門の社内データに基づいています。
本ランキングは、2023年にアルコノスト社のローカリゼーション部門が実施した以下のサービス(ローカリゼーション、校正、編集、品質評価(LQA)、機械翻訳ポストエディット(MTPE)など)を対象としています。
統計データは翻訳元言語を英語に限定しています。例、日本語から英語や中国語から日本語などはデータに含まれません。
本ランキングは翻訳業界全体の統計データではなく、アルコノスト社に発注があった言語を元にした言語ランキングのスナップショットとなります。
アルコノスト社による英語からのローカライズで最もニーズが高い言語は、フランス語でした。フランス語は4年連続のトップですが、受注全体に占める割合は7.5%と過去いちばん低い数字となりました。
次いでドイツ語が1.3ポイント差で2位となっています。例年、1位と2位の差はもっと大きいのですが、今回は僅差となっています。イタリア語はドイツ語に僅差で3位となり、4年ぶりに6%を下回りました。
4位には日本語、5位には中国語(簡体字)が上位にランクインしました。日本語と中国語がトップ5に入るのは4年ぶりのことです。
スペイン語(スペイン向け)は6位となりました。スペイン語は、4年ぶりにトップ5から陥落しましたが、中国語とほぼ同じくらいの需要があります。弊社のローカライゼーションの 「定番 」言語であるFIGS(フランス語、イタリア語、ドイツ語、スペイン語)の4言語のひとつが順位を下げる結果となりました。
韓国語とポルトガル語(ブラジル)がそれに続き、2023年にはそれぞれ7位と8位となりました。トルコ語とオランダ語は昨年と同じでしたが、順位は入れ替わりました。
日本語がこれほど上位にランクインしたのは、この4年間で初めてのことです。2020年と2021年は6位で、2022年は8位でした。そして2023年、トップ4に躍り出ました。その理由はなぜでしょうか?
”日本は活発な消費者の割合が高い市場であり、日本語へのローカライズが外国企業にとって魅力的であることは驚きではありません。日本市場に新規参入したい企業もあれば、日本市場での存在感を高めたい企業も増えています”
と、アルコノストのローカライゼーションマネージャー、イリーナ・モイセイチクは分析しています。
”日本はゲーム開発産業が盛んなことでも知られています。日本人はゲーム市場を精力的に開拓しており、国内にはその需要があります。このため、日本のユーザー向けにゲームをローカライズして市場に参入しようとする海外のゲーム会社が増えています”
とアルコノストのダイアナ・ヤロムスカヤは付け加えました。
簡体字中国語は今年5位に入り、過去4年間で最高の順位となりました。簡体字中国語へのローカライズ需要は明らかに増加傾向にあります。2020年と2021年の8位から2022年には7位となり、2023年にはついにトップ5入りを果たしました。なお、英語から繁体字中国語へのローカライゼーションは2023年のランキングでは15位となり、2022年と同じとなります。
“クライアントがアジア市場に参入する計画を立て、テスト言語を選ぶとき、簡体字中国語を選ぶことが増えています。この言語は最も普及しており、日本語ほどローカライズ費用が高価ではないことが理由つの1つでしょう。私が見たところ、多くの開発者がすでにヨーロッパのローカライゼーションプロジェクトの第一段階を終えているため、第二フェーズとしてアジアへのテスト参入が増えています”
と、同じくアルコノストのローカライゼーションマネージャーであるヤナ・タラセビッチ氏は考えています。
さて、ここからが最も興味深いところですが、両言語とも以前より上位にランクインしたのは受注シェアが大きくなったからではないということが分かりました。2022年、日本語は5.5%で8位だったが、2023年には同じ割合で4位でした。
簡体字中国語の場合はさらに興味深く、2022年には5.6%で7位に入ったが、2023年には5.4%のシェアでトップ5に入りました。
これはどういうことでしょうか?
データを検証すると、10位以下の言語のローカライズニーズが増加していることが分かりました。以下のグラフのように、今までニーズが少なかった言語の需要が少しづつ増加してきています。
これらの言語の国の経済が成長することで、購買力が増加しローカライズの対象となっているのです。
すでに多くの言語にローカライズしている企業は次のステップとして、人口は少ないが購買力の高い国へのローカライズを追加したいと考えるでしょう。そして当初は優先事項とは考えていなかった言語を追加することで、その地域でのプレゼンスを確保することを考えています。
アルコノストのサービスを利用しているいくつかの長期的な顧客は、新たな製品を開発しており、数年前にアルコノストとともに海外市場に目を向け、拡大を続けています。アルコノストは、クライアントが次にターゲットとする市場が世界のどの国や地域にあるかにかかわらず、サポートを提供しています。
もし貴社が新しいマーケットへ展開を考えている場合、弊社が言語の提案やローカライズサポートをいたしますので、お気軽にご相談ください。
サービス内容、料金などお気軽にご相談ください。担当者が24時間以内に折り返しご連絡します。
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