この記事では、ゲームローカライズにおけるLQAというプロセスについてご紹介してきます。
LQAとは何か?
LQA(Language Quality Assurance)とは、言語品質保証とも呼ばれ、ローカライゼーションにおける最終段階に行う作業のことです。簡単にいえば、商品を市場に売りに出す前の検品チェックのようなものです。
LQAでは、翻訳テキストを実際のゲームに入れ込み、画面上でのテキストの収まり具合や、ゲーム全体における翻訳の一貫性、翻訳先言語の文化や習慣から見て問題ないか、といったことを確認します。
LQAは、ゲームだけでなく、アプリやソフトウェア、Webサイトのローカライズなどでも行われます。
LQAで確認すること
LQAの目的は、ローカライズしたゲームの品質を向上させ、エンドユーザーに高いゲーム体験を提供することです。LQAは、以下のような役割を果たします。
文法的なエラーやスペルミスを修正するLQAの費用はいくら?
LQAの費用は、基本的に1時間あたりで計算されます。金額はサービスや会社によって異なるので、各社に問い合わせる必要があります。また、ゲームのプラットフォームに応じたLQAを行ってくれるのかを確認する必要があります。
LQAは翻訳者でもできる?
LQAでは、翻訳テキストをチェックするので、翻訳者の方でも行えると思う人は少なくありません。しかし実際には、LQAには専門のスキルや経験、また作業環境などが必要なため、翻訳のスキルとは異なります。
そのため、LQAを専門に取り扱う会社や、テスター経験を持つ方に依頼することをおすすめします。
LQAを行わないとどうなる?
LQAはローカライズをする上で必ずしも必要な作業とは限りません。しかし、LQAをスキップすることによるデメリットもあります。
・ローカライズ版全体の品質が低下
文法のエラーやスペルミス、不自然な表現などが残ると、プレイヤーはゲームに集中できない上、不快感を与える可能性があります。
・ユーザーの不満や悪い評価につながる
LQAの欠如により、ユーザーは不満や不便を感じる可能性があります。翻訳の不正確さや文化的な適応の不備によって、ユーザーの利用体験が損なわれ、悪いレビューや口コミが広まる可能性もあります。
LQAはいわばローカライズ版ゲームの最終の確認作業です。せっかく時間をかけてテキストの翻訳や入れ込みを行ったとしても、ちょっとした見落としで悪いレビューや、炎上につながることもあります。
逆にいえば、しっかりとLQAを行い品質を高めることで、プレイヤーからの評価も高まりダウンロード数や収益増加につなげることができます。
Alconostでは、専門のテスターによるゲームやアプリのLQAサービスを提供しています。当社に在籍するテスターは、翻訳先の言語を母国語とするネイティブスピーカーです。
そのため、ネイティブの視線でゲームテキストをチェックすることが可能です。PC、Steam、アプリ、PS4、Xbox、VRなど様々なプラットフォームでのゲームLQAに対応しています。詳細は以下のフォームよりお問い合わせください。
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